たまゆらがひっそりと終わった

日常系アニメの中でもとりわけ、本当になにも起こらなかった日常を描くでおなじみの『たまゆら~hitotose~』が最終回を迎えた。ARIAスタッフは年越しシーンに定評があると勝手に思っていて、今回もそんな感じで物語が締め括られた。

 けいおんに代表されるような日常系アニメの人気はここ数年において目を見張るものがあるけれど、面白いな、来週も見たいなと感じるのはFate/Zeroのような血湧き肉躍る中二病全開のバトルアニメなんだけど、深夜アニメ枠ということを考えれば、本当にただただ環境ビデオのように淡々と進んでいくたまゆらのような世界はそろそろ三十路が見えてきた私にとっては必要な作品だと思わされる。

 ときに雰囲気アニメと呼ばれる作品たちは、物語を追うことに疲れた我々に無駄な時間を過ごさせてくれるパワースポットといったところ、なので。