夢と「俺の嫁」

子供の頃、寝てるときに夢をよく見ていた。内容は支離滅裂なものが多かったが、ストーリーに一定の連続性があり、夢を見ることが楽しみだった。

しかし、いつしか夢を一切見なくなった。社会人になってからだったと思う。当時はファンタシースターオンラインをプレイしていたからそれで睡眠時間が3時間とかで夢を見る暇がなかったのだろう。ひとり暮らしのときも遅くまでパソコンの前でニヤつく日々を送っていた。

それがここ最近結婚してから就寝時間が0時前後と、嫁の力で不規則な生活は終わりを告げていた。

そうして久しぶりに鮮烈な夢を見た。夢の中で僕はなぜかあかべぇそふとつぅ有葉さんと結婚しているという設定だった。有葉さんはなぜかスク水だった。福岡のドームコミケでご本人をチラッと見たことはあるがよく覚えていない。夢の中の有葉さんは小さくてものすごくかわいかった。

そこでいろいろ考えた。そういえば「長門俺の嫁」のようなテンプレに見られる結婚は現行の日本憲法では不可能だが、いとうのいぢと結婚することは可能である。原画家さんと結婚して、自分の思うようにキャラクターを書かせたらそれがそのまま公式になるから、○○は俺の嫁とか言ってる人は本気で三次元の嫁をもらうことを考えた方が自分の好きなキャラクターを独り占めできる近道なんじゃないかな、とかわけのわからん。

あと、僕は「俺の嫁」のようなネタに見られる最近のキャラクター消費先行型の風潮に辟易している。サンリオのキティちゃんがキャラクターとして消費されることに関しては何の疑問もないが、漫画のキャラとかアニメのキャラとか、Windowsの上でエロゲが動くように、そーゆーキャラはあくまで物語の上で生きてんじゃないのかな。大好きなヒロインは主人公とハッピーエンドが大前提で、そこに「俺」が入る余地なんて最初からなくて、いいないいな!二次元っていいな!って永遠叫んでるような、僕はいつまでたっても、そーゆー感じだ。