散文、或いは失われた夏の物語

僕は有言実行が有言不実行になってしまうことがなんだか恥ずかしいと思える人種で、僕は口が軽く、よくいえば開けっぴろげな性格だが、それとは逆に肝心なところを言わずはぐらかす一面もあり、結局のところそうやっていく内に不言不実行のスパイラルに陥ってしまって、もうどうでもいいやとさじを投げることが多い。この日記を書くにあたってとりあえず毎日更新しようじゃないか、でも土日はなにも考えたくないよみたいなスタンスだったのが、その決意もどうやら実行されることはないようだった。完璧主義者というわけではないが、積み木にズレが生じるといままで積み上げてきたものが無駄に思えてジェンガのように崩してしまいたいと思う性分らしい。それでもしかし「ものは考えよう」「継続こそ力なり」という言葉の意味を痛感している。

先週の金曜日、亀山八幡宮の夏越祭という地元の花火大会にいってきた。小さな花火大会だが、カモンワーフから間近で見る打ち上げ花火はとても迫力があってとても綺麗だった。嫁さんは花火がすごく好きで、そんな彼女に付き合って、この小さな花火大会を一緒に見るのも四回目だった。

今年の八月一日、細田守監督の映画『サマーウォーズ』を見た。義姉がレンタルショップでバイトをしているおかげで、見たいDVDをメールするだけでその日の内に自宅に届き、見終わったら嫁の実家のポストに投函というツタヤもビックリな格安システムが構築されているのだけれど、その日も「マイマイ新子サマーウォーズお願いします」と送信するとその三時間後には手元にマイマイ新子があった。

昨日コンビニで『セカンドノベル』というPSPのゲームソフトを受け取った。PSP本体を持っていない僕の目当ては予約特典の『ファーストノベル文庫』だったというわけではなく、深沢豊の書くシナリオに興味があったから本体がなくても今買わなければ意味がないみたいなことを考えて買ってしまった。友達にPSP本体を借りることも考えたけれど、ゲームアーカイブスが大変魅力的なことと、おおよそモバイルガジェットと呼ばれるものに全く触れてこなかった僕にもそろそろWi-Fi通信とか必要だろうと思ったので、買うことを検討している。

XperiaだとかiPhone4だとかIS01だとかiPadだとかネットブックだとかUMPCだとかPSPだとか3DSだとか言うけれど、そんな言葉に興味はないぜ、ただ鉄の塊にまたがって自分の命を揺らしているだけとかいう、そんな浅井健一の境地には辿りつけそうもない。