ボケのプログレ化

最近、会社の事務所に年下の女性が途中入社してきて、仕事上でいろいろな質問を受けるのだけれど、僕は物事を説明したり例えたりするのが下手だなとつくづく思わされる。他人のことにあまり興味のない僕は他人とのコミュニケーションに自信がない。

ネトゲなんかで他人と顔の見えないテキストベースでの会話なんかに触れて、ある程度はイロハを学んだ気がしていたけれど、それでもTwitterでのリプライをどう返したらいいんだろうかと未だによく悩む。素直に返せばいいのにそれじゃ相手がつまらないだろうとわざわざ奇をてらう回答を考えることがあって、ネタとネタの狭間でなんか叫んだりするけれど、でもその労力は無駄だと思うし、結局ちぐはぐなキャッチボールになってしまうし、予定調和な会話のほうが安心だし親切なのはわかるし、こいつズレてんなと思われるリスクを冒してまで相手を楽しませようとすることなんて独りよがりもいいところであって、なんという僕のこの女々しさ。

あと、スカイプ。あれで会話するとき、僕は本当に他人の話をまったく聞かないなと思う。よしときゃいいのにわけのわからんボケをかましてツッコミをもらおうとするから、脳みそがカラカラと音を立てて、場の空気が空転する。例えるなら僕は、ブリンカーを装着したツッコミ待ちの忠犬ハチ公みたいなそんな感じ。ほら、やっぱりわけがわからない。

普通に談笑すればいいのに、会話にボケとツッコミと、そしてオチを求めてしまうのは僕の悪い癖だろう。周りが見えない、他人を疑うことを知らない人間にツッコミは務まらない。まったく僕はめんどくさい。