なんとなく結婚記念日だった

 気がつけば結婚して2年が過ぎていた。嫁さんは結婚してからよりも付き合ってからの年数を重視するらしく、4月10日は始終「付き合ってから5年!」「春は私たちの季節!」などと連呼していた。彼女と知り合ったのは小学2年生のときだから、ロリコンのくせに成人女性と結婚していてもまぁ守備範囲ということで僕はいったい誰に言い訳してるのか、そーじゃなくてまぁ2年だろうと5年だろうと長い付き合いに変わりはないということが言いたかった。はず。

 結婚して2年も過ぎればそろそろ嫁さんが言うところの『ラブラブムード』はなくなってくるものと思っていたのだけれど、相変わらず出勤前と帰宅後の抱擁と接吻は欠かさず行わないと嫁さんが拗ねる程度にはラブラブショーが続いている。子どもが出来れば状況はガラリと変わるんだろうから、今はまだそんな感じでいいのかもしれないが困ったことに四六時中僕の乳首を弄る癖だけはなんとしてもやめさせなくてはいけなかった。