それでも僕は(エヴァQを)酷評する

ネタバレ含む。

 最近、やなか珈琲店のコーヒー豆を注文しました。

 普段は近所のファディで豆のままで買ってきて家庭用ミルで挽いてるのですが、今回はめんどくさいのでぺーパードリップ用の粉にしたものを200gほど注文しました。谷中ブレンドと珈琲専門店のホットコーヒーという二つのブレンドを試してみましたが、前者の方が好みでした。

 ネット通販で購入できるコーヒー豆は今や星の数ほどありますし、焙煎度などを考えると、組み合わせは無限といってもいいでしょう。値段もピンキリですが、高い豆を購入すれば美味しいコーヒーが飲めるわけではありません。

 コーヒーは嗜好品です。美味いか不味いかではなく、自分の好みかそうではないかで語るべきだと思います。

 

 さて、んじゃ本題。

 ああ、やっぱり今回も駄目だったよ。

 最初の感想はそんな感じです。

 ガフの扉とかもう開かなくていいんですよ。大多数の観客は誰もそんなことを望んでないですよ。シンジくんがロボットに乗ってヒロイックに活躍するところが見たいわけですよ。アスカが元気で、真希波がエロくて、綾波が艶やかであればそれでいいんですよ。そこにちょっとした心理描写を加えれば、エヴァはただのアニメではないよねなんて話をドヤ顔で、洒落たカフェのカウンターで横に座ったカップルにされながら、クソがと思いながら、ですよねーなんて話をして、日本のアニメ映画作品として不動の地位を獲得するわけですよ。もうそれで十分なんすよ。95年からエヴァをなんだかんだで見てきて、終業式欠席して劇場に足を運んで、まごころを受け取りに行くはずが最終的に気持ち悪いとか言われた散々な俺らみたいなキモヲタは別にいいんですよ。はいはいなるほどね、へぇ、そうきたか。おお、そこの説明ありがたい! ブンダーの玩具作るの大変そうだなーなんてことを考えながら劇場に大人しく座ってますよ。でもね、そんな今回のエヴァQの内容は、序から見てる観客をあまりにもないがしろにしてる作品ですよ。すごくイラッとしますよ。一周まわってイラッとしますよ。公開初日の超満員の劇場出たら、もぎりの兄ちゃんの前にすでに次の上映のための老若男女の長蛇列が出来てるわけですよ。どう考えたって半分以上はなんじゃこりゃって感じで劇場から出てくんだろうなぁって思っちゃいましたもん。してやったりですよ。

 そんなわけでエヴァQ。

 俺"ら"は絶賛しますけど、世界はそれを酷評と呼ぶんだぜ。

 それをさせないための新劇場版だと思ってたんですけど、サービスしすぎです。

 あと完全に個人の趣味ですけど、フリクリやトップ2あたりからの丸っこいデザイン、鶴巻和哉監督の事好きですけど、それをエヴァに持ち込んで欲しくなかったなぁと思いました。

 ゲリヲンではない、シン・エヴァンゲリオン劇場版が全てのファンにとって最良の終止符になりますように。