2016年春アニメ

水谷優子が亡くなった。爆れつハンターのショコラに焦がれ、天地無用の美星に癒され、まだオタク向けアニメが夕方放送だった、そんなおおらかな時代を彼女の声と共に歩んできた私にとって今回の訃報は残念でならない。かつて新山志保がその病床で代役が決まっていく様を「私の代わりはいるんですね…」と語ったというエピソードが残っているらしいが、声優に代わりなんていようはずがない。こんなとき、さよならだけが人生だとばかりに酌み交わす友でもいればこの世界も捨てたものではないのだが、あいにくのところ我が家にはこの春の旦那の昇進に際して「あんまり給料上がらないね」と忌憚のないご意見を頂ける細君しかいない。リアルの嫁は女の子じゃないと思った。そんなわけで、今期見てるアニメまとめです。

  1. ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
    ネトゲの結婚システム気持ち悪い派の私としてはいささか不本意ですが、私もルーセントハートというゲームでネトゲの嫁だった時期があるので、リアルの性別は気になるほうです。実際のところ、アコみたいなタイプより猫姫さんの性格をもっとアレしたようなキャラがその名の通り姫ちゃんプレイをしながら跳梁跋扈してることが多いので、逆にそっちをフィーチャーした作品も見たいですね。そしてこの作品はネットスラングが多用されてて、十二分に楽しもうと思うとそれなりの知識を要求されます。S県月宮は予想できたけど見抜きの件りを違和感なくねじ込んできたのには笑わされました。そしてなによりアコが可愛いのでおすすめです。

  2. Re:ゼロから始める異世界生活
    私の大好きな新井里美さんがこれまた私の大好きなロリババアキャラで登場しているので神アニメです。ダブル役満です。タイトルからなんとなく想像がつきますが、ループものです。キャラクターや設定に隙や甘さが目立つものの、バッドエンドを繰り返しながらトゥルーエンドに向かう主人公を応援せずにはいられません。

  3. 三者三葉
    「さぁ見てらっしゃい三葉のお出ましだ」いぇーい。という掛け声とともに始まるものの、これほどまでにメインキャラのシコリティが低い日常系アニメを久しぶりに見た気がしていますが、逆にいえばようやく性的に落ち着いた作品が登場したと捉えることができると思っていたのですが、双葉ちゃんの日焼け描写がエロかったので神アニメです。特筆すべきは西川家の元メイド薗部篠役の桃河りかであり、彼女の声質は前述の新井里美を彷彿とさせます。彼女の今後の活躍を期待しながらこのアニメを消化していきましょう。

  4. 甲鉄城のカバネリ
    其の実これは10年代のサクラ大戦だと揶揄されることもあるが、私の印象としてはPC98の美少女ゲームのそれを見ている感覚に近い。あの頃のギャルゲに求めていたものはキャラデザであり、この作品でもそれが強烈に押し出されている。いろんなところからいろんなものを借りてきましたというようなスタンスを是とするわけではないが、この時代に動く美樹本晴彦が見られることに非常に満足している。うしおととらと被ってしまうところが玉に瑕ではある。

  5. くまみこ
    田舎で幼い少女がお米を炊くスローライフアニメと聞けばびんちょうタンを思い出してうわ言のように「今日もご飯が美味しいです」と繰り返し呟かずにはいられない我々ではあったが、ここにきてようやくその呪縛から解き放ってくれるアニメが放送されている。キャラクターの魅力をおそらく倍増させているであろう主人公役の日岡なつみの演技が素晴らしく、一貫して村人とともに視聴者が愛でる対象に収まっている。それはそうとオタク業界におけるしまむらフィーチャーはユニクロに対する判官贔屓のようなものなのかと思っている。この作品の影響でしまむら聖地巡礼に向かう男性顧客がメンズのラインナップの少なさに愕然とする様は想像に難くない。

  6. ばくおん!!
    今期覇権アニメの一角と目されていた本作ではあったが、蓋を開けてみればスズキ信者大歓喜の内容であって萌え豚にはいささか敷居の高い展開が続いてはいるもののそこは秋田書店、エロいシーン連発でさすがに抜かりはない。バイクシーンが盛り上がっているのかどうかはライダーではない私の預かり知らぬところではあるが、CBR乗りの友人が現在入院中ということを顧みればその影響は少なくないことが窺い知れる。また今年は本作でも主役を務める上田麗奈の当たり年であり、彼女の今後にも注目していきたい。

  7. ハイスクール・フリート
    もうひとつの今期覇権アニメの一角であるところの「はいふり」であったが、日常系と思わせておいてガチの海洋実戦が始まってしまって、おまけにタイトルも改変され一部で録画に影響が出るニュースまで取り沙汰されるなど序盤の滑り出しは上々であったものの、結局見えざるものの陰謀ではないっぽいストーリーにいまいち燃えない展開ではある。相変わらずその声を聞くと殴りたくなる久保ユリカの声質は健在でついつい次回が気になってしまう。

  8. 鬼斬
    ソシャゲアニメを視聴するに当たって我々は常に戦国コレクションの亡霊を追いかけている。非常に優れたクソアニメというのはなかなか拝めるものではないのだが、鬼斬にはそのポテンシャルを十分に感じ取っていたが、あまりの雑さにそのさじを投げてしまった次第である。セクシー枠であるうずめ役の中根もにゃの演技がそれに拍車をかけており、全体を通して惜しい作品に仕上がっている。

  9. 坂本ですが?
    我々は緑川光グリーンリバーライトの存在を忘れていた。かつてスラムダンク流川楓を、ガンダムWヒイロ・ユイを、ふしぎ遊戯で鬼宿を、スレイヤーズでゼルガディスを演じ、女性ファンの黄色い声を一挙に集めていた彼のポテンシャルを再確認させられる作品である。

  10. ビッグオーダー
    未来日記を知ってる人間からすればスターシステムなのかなと思ってしまうほど変わり映えのしないメインキャラが揃っている。余談ではあるが物語序盤で我が地元、下関フィルムコミッションが関わっていることがそもそも驚きであった。湯田温泉の描写があるが、観光で訪れるならば県庁所在地の山口市ではなく角島にもほど近い長門市温泉郷がおすすめである。特に長門湯本は大谷山荘や白木屋グランドホテル跡地に建設予定の星野リゾートなどの高級旅館があり、泉質も優れている。聖地巡礼に訪れる際はぜひ下関市内と長門市界隈をご堪能いただきたい。

  11. とんかつDJアゲ太郎
    大地丙太郎監督万歳である。

  12. ジョーカー・ゲーム
    ホモアニメと思っていたらスパイアニメだった。

  13. 宇宙パトロールルル子
    フリクリ新谷真弓のファンになった世代には彼女が出演していることは嬉しい誤算であろう。

  14. ふらいんぐうぃっち
    奥さまは魔法少女もそうであったように、今回もまた魔女が地方都市に沸いてしまった。

  15. パンでPeace!
    パンは美味い(真理)。

  16. 迷家-マヨイガ-
    処刑ちゃん好き。

  17. マクロスΔ(デルタ)
    準備はいいんかね。

  18. キズナイーバー
    久野美咲に注目して生きたい。

  19. クロムクロ
    M・A・O、仕事しすぎでは。あとM・A・OMAKOを混同していた。

ジョジョとマギとうしとらもバッチリ見てます。だいたいこんな感じ。